乙川のからくりは仙人の乱杭渡りと鬼が怒った鬼になる面かぶりだそうで、 西成岩のからくりは鵺退治の弓射りのからくりだそうです。 大昔、伊豆長岡の深い山の中に金色に輝く大きな石があって、いつしかそれに鵺が取り憑いた。村人はそらを不思議に思い、大石と鵺を神秘の化身として崇めた。この石の噂が都へ伝わり、屈強の者どもがこの石を京に運び、帝に献上してしまった。怒った鵺は御所の屋根に取り憑き、帝を苦しめた。廷臣たちは驚き慌てたが、ただひとり伊豆長岡出身の宮女・菖蒲だけが幼い頃共に遊んだヌエのことを知っていた。彼女は石を故郷に戻せばヌエは出なくなると進言し、菖蒲に委細を聞いた弓の名人・源頼政が屋根から鵺を射落とすと、ヌエはトラツグミに変わって飛び去ってしまった
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