「限られた水」~その1 (2666) |
- 日時:2011年06月11日 (土) 04時28分
名前:伝統
(1)生命に寄与しているのは「限られた水」
地球上にある0,01%の水で、人類は生活しているのです。
地球上ある水の97,4%は海水。2,6%が淡水。
淡水2,6%のうち、2%は南極・北極の氷。
0,6%は地下水。0,0001%は河川。0,007%は淡水湖。0,005%は土壌水。
限られた水で、私たちは生活をしているのです。
(2)喩えると
イメージしてください。 直径1.5メートルの地球を。
両手を広げると抱えられるぐらい。
その地球から与えられる淡水は、スプーン一杯ほど。
たったそれだけの淡水で、69億の人類の命が支えられている。
(3)水不足で苦しむ人が10億人を超えています。
1年で約300万人が干ばつのために、命を落としているのです。
2010年には、80カ国が水不足で苦しでいます。 その数は、10億人を超えると予想されております。
(4)水が原因で、年間1000万人が命を失っています。
8秒に1人は、水が原因で亡くなっているのです。
その失われる命、年間1000万人。
水がない国。水の衛生面に問題があり病気で苦しむ国。
その被害は、年々増加しております。
(5)世界的な水不足
今後深刻な水不足が起こることが予想されております。
水不足が起これば、水の価格が高騰し、世界で限られた人にしか 安全な水が提供されなくなります。
また、人間が飲める淡水も、汚染が広まり、飲める水が減り続けています。
今後、水の価格が高騰してゆくと予想されております。
(6)水不足による戦争の懸念
水不足が深刻化すると、水をめぐって戦争が起きます。 すでに、水不足が引き金で戦争が起きているのです。
今世紀半ばまでに、最悪の場合60カ国で70億人が水不足で苦しむ。 最善でも、48カ国で29億人が水不足で苦しむと予想されております。
日本も、例外ではないのです。
既に、外国の資本(特に中国)による、灌漑地の買収が行なわれております。
(7)日本人が使う水の量
日本人1人当たり、320リットルの水を使っている。
1日50リットル以下で生活している国が、55カ国。 1日30リットル以下で生活している国が、38カ国。 これは、トイレを数回流したら使い切ってしまう。
工場の水も含めると、日本人1人当たり1日3000リットル 使用していることになるのです。
(8)バーチャルウォーター
牛丼1杯、2000リットルの水を輸入している。 牛丼を作るために牛を養うのに、1440リットルを使う。(200g分)
さらに、お米や玉ねぎを作るために使う水の量を換算すると、 2000リットル使用したことになるのです。
このように、輸入した食材を作るために使われた水を、 バーチャルウォーターと言う。
(9)バーチャルウォーター②
日本は、バーチャルウォーターだけで年間1000億リットルの水を輸入しています。
日本が輸入する野菜や果物に含まれる水は、作られた国の水で出来ています。 育てるまでに使われた水も、他国の水。
食料の70%を輸入に頼っている日本は、世界一水を輸入していることにもなるのです。
<平成23年6月11日 記>
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