えびす顔~恵比須さま(えべっさん) (5030) |
- 日時:2011年10月20日 (木) 05時01分
名前:伝統
えびす講
十月は全国の八百万(やおよろず)の神々が、来年の天候、農作物や酒の出来不出来、 人の縁結びなど諸々の相談のため出雲へ出払ってしまいますが、留守を預かる留守神もいます。
その代表が、七福神の一柱で、烏帽子をかぶり、肩に釣竿、大きな鯛を抱えたご機嫌な おじさんの恵比須さま(えべっさん)です。
<参考Web:福徳の神> http://www.est.hi-ho.ne.jp/k_okimura/ziai/saku6.htm
恵比須さまは、海と漁業の神であり、農村にあっては田の神となり、商売繁盛の神で, 「福の神」でもあります。
そして、恵比須さまを祭り、商売繁盛を祈念するのが「えびす講」です。 一般的には十月二十日に行なわれますが、一月十日、十一月二十日等に行なうところも あり、地域によって時期は様々なようです。
また、恵比須さまにはいくつかの系統があり、少彦名神(すくなひこなのかみ)や 事代主神(ことしろぬしのかみ)、または蛭子神(ひるこのかみ)を祭神として祀ります。
その蛭子系恵比須の総本社が兵庫県の西宮神社で、毎年正月の十日えびすの際は参拝の 一番乗りを競う神事「福男選び」が大変有名です。
十月は神無月で地域の神々様は出雲へ出払っていますが、 恵比寿様など留守神を置くことで安心を与えております。
程良い加減に曖昧さを残し融通をきかせる・・・先人の知恵でもあります。
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”えびす顔”とたとえられる幸せの笑顔。
左手に抱えておられる鯛は「めでたい」の”たい”。芽出るの意味があります。 若芽がやがて大樹になるように、何か良くなる”兆し”を芽出たいとなりました。
今、いろいろと叶えてほしい希望や悩み。 その「何とかして解決を」と努力する姿こそが幸福の芽であり、めでたいのです。
また、恵比寿神が右手(or左手)に持っている釣竿の釣り糸一筋には、 礼儀を重んじ迷いなく人間らしく一筋に生き抜くようにとの意味がこめられています。
<合掌 平成23年10月20日 拝>
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