「いや大変じゃない」 (5233) |
- 日時:2011年11月06日 (日) 05時07分
名前:伝統
(*以下は「朝にキク言葉」ひすいこうたろう・著 より)
友達のお兄さんは、陸上自衛隊の一員として、東日本大震災の避難所へ行きました。 お兄さんの部隊は食事・お風呂係。
用意する食事は1日1000食以上、朝は6時に配膳完了しなければいけないので、 3時起きだそうです。お風呂は4日おき、そしてテントでの生活。
友達は、お兄さんとメールで何回かやりとりしたあと電話したそうです。
「お風呂が4日おきって大変じゃん!」 兄「いや大変じゃない」
「3時起きは大変だよね!」 兄「いや大変じゃない」
「テントでの寝泊りは大変だよね?」 兄「いや大変じゃない」
そのときすでに1か月以上そんな生活が続いていたのです。 どうみても大変としか思えないのに、お兄さんは「大変じゃない」の一点張り。
自衛隊って普段から訓練しているから、その訓練の方が大変らしいのです・・・。
陸上自衛隊は、ほぼ毎月のように1週間程度、山の中で生活している。 その1週間はお風呂にも入れない。山の中だから害虫もたくさんいる。 もちろんテント生活は自給自足。
お兄さんはそんな生活をもう20年以上送ってきている。 だから、被災地での応援ができるのです。
お兄さんはこう言っていたそう。
「なんだって大変だと思えば大変。いまは大変とか言ってられない。 子どもたちが『ありがとう』って言ってくれるから励まされているんだ」
「大変」なとき、それは「大」きく「変」わるときです。
<合掌 平成23年11月6日 頓首再拝>
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