幕末の志士400人を支えた商人~その2 (6409) |
- 日時:2012年01月29日 (日) 07時11分
名前:伝統
*「人生に悩んだら『日本史』に聞こう」(ひすいこたろう/白駒妃登美・著) からの紹介です。
ここで想像してみてほしいのです。 400人の志士たちを応援するって、どれほどのことか・・・。 いくら豪商とはいえ、人生を賭けなければできるものではありません。
事実、白石家は、志士たちを援助しすぎて、1千両、現在の貨幣価値で1億円ちかい 負債を抱え、破産してしまうのです。
自分のお金が毎日毎日、ドンドン減っていき、やがて底をついていく。 それでも、日本のために人生を賭けられるのか?
白石正一郎だって、大いなる不安があったと思うのです。 大いなる葛藤があったと思うのです。 でも、覚悟を決めた。
自らが破産してまで、それでも新しい時代の幕をあけることに人生に賭け切った。
維新後は、白石正一郎が支えた志士たちが明治政府の要人になりますが、 彼らに何一つ要求することはなかったといいます。
歴史の表舞台にはけっして出てきませんが、主役となる者たちの活躍も、 彼らのように経済面で支える存在や、精神面を支える女性たちがいて、 初めて”歴史”になっていくのです。
報われたか、報われなかったか、という次元ではなく、 自分のことよりも大切にしたいものを見出せた白石正一郎、 そしてそのことに人生を賭け切った。
これほどすがすがしい人生があるでしょうか。
自分のことよりも大切にしたいものが見つかったとき、 人はサムライになる!
それが白石正一郎の人生だった。
<感謝合掌 平成24年1月29日 頓首再拝>
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