大震災後の魂の行方~被災した魂たちとの会話 (7263) |
- 日時:2012年03月03日 (土) 04時31分
名前:伝統
生きがいの創造Ⅳ ~ 私たちは、どこへむかうべきか? <飯田史彦(著)、PHP研究所(刊)>
大震災後の魂の行方~被災した魂たちとの会話 (抜粋版)
登場する主な人物・魂
(1)S:著者 (2)W:主婦(不成仏霊化寸前の魂) (3)M:男性(すでに成仏した魂) (4)光:光の指導霊
(1)東日本大震災での津波により落命したが昇天できない魂
W「時おり通りかかる人に話しかけるんですが、みんな私を無視して、行ってしまうんです・・」 S「どうなさいましたか?」
W「探しているんです・・・」 S「探している?・・・どなたを?」
W[主人と、子供たちを・・・」 S「はぐれてしまったんですか?」
W[はい・・・」 S[一緒にいたんですか?」
W[いいえ、私は用事があって、外出していて・・・」 S「外出? どこから?」
W「ここです。うちです・・・自宅です」 S[なるほど・・・」
W「うちに戻ってきたら、みんな、いなくなってて・・・」 S「ご主人も、お子さんたちも? 」
W「はい」 S「ここは、あなたのお宅なんですね? 」
W「はい」 S「ここに、あなたのお宅が建っていたんですね? 」
W「え? 」 S「この場所に、あなたのお宅が建っていて、ご主人とお子様たちが、 あなたの帰りをお待ちだったんですね? 」
W「いえ・・・今も建っていますけど・・・」 S[今も建っているんですか? 」
W[はい、こうして・・・」 S[ご住所は、どこですか? 」
W「住所? 」 S「この場所の・・・あなたのお宅の住所です」
W「うちは、△△市△△町△△の△△番ですが・・・」 S[それが、この場所なんですね? 」
W「・・・知らない・・・」 S「そうですよね・・・その現実を拒否なさっているからこそ、こうして、お宅が建っていた 場所に、今もずっと留まっていらっしゃるのですから・・・」
W「はい! 」 S「それじゃ、意識をご主人とお子様に向けて、 今どこにいらっしゃるか、探してみてください」
W「いました!・・・小学校に! 」 S「小学校? 」
W「体育館です! 」 S「やっぱりね」
W「たくさんの人がいて・・・どうしたんだろう? 」 S「ご主人はどこに? 」
W「座っています・・・次女を抱えて・・・彼は腰が悪いから、平らなところに座ってる のが辛そう・・・端っこに移って、壁にもたれればいいのに・・・」 S「お子様は、女の子お二人なんですね・・・長女さんは? 」
W「長女は・・・トイレの列に並んでいます! 」 S「良かった!・・・みんな元気なんですね? 」
W「はい・・・不安そうな顔だけど、元気にしています」 S「それは良かった! 」
W「でも、なんで小学校に・・・」 S「ご存じありませんか? 」
W「・・・わからない・・・知らない・・・」 S「知らないふりを、なさってるんですね・・・それじゃ、逢いに行ってみましょうか」
W「・・・」 S「それじゃ、行ってみましょうか・・・車なんかなくても、 今すぐに、体育館まで飛んで行けますからね」
W「飛んで? 」 S「ええ。実は先ほど、もうとっくに、あなたの意識は、 体育館にいるご家族と、つながったんですよ」
W「 ? 」 S「だから、もうあなたは、今、体育館にいるのと同じなんです」
<感謝合掌 平成24年3月29日 編集済み 頓首再拝>
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