(136) 謎多き島津義久の第三の妻?その2 |
投稿者:てらだ
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以前『島津義弘の賭け』(山本博文著 中公文庫)を見たときにも この史料は見たような気がしていたのですが、その時は気にならな かったので忘れていたものが、同じ山本氏の論文で再度出てきました。 『九州と豊臣政権』(国書刊行会)の「豊臣政権期島津氏の蔵入地と 軍役体制」という論文です。
山本氏によると 『旧記雑録』後編巻34に「知行割付之事」という年度・日付不明の 文書が採録されているようなのですが、その文書に 「一,一万二千八百石 義久兵庫頭内儀かたまかない分」 ^^^^ と言う一節があります。 ちなみにここに出てくる”兵庫頭”というのは島津義弘のことで、「島 津義弘内儀」は系図、このころの手紙などの史料から広瀬氏女・宰相殿 (島津久保、忠恒らの母)であることは確実です。 で、その前に「義久」という言葉が出てくるので、この文書の書かれた 頃までには、「義久内儀」=島津義久の妻と名乗る人がいたと言うこと は確実のようです。
この文書は年月が書けているのですが、山本氏は他の項目に出てくる 人物名などから慶長四年(一五九九)1/9〜3/9の間に書かれた ものと推測されています。
この追跡、しばらく続きそうです。史料が少なそうなんで思いついた ときになりそうですが(^^;)
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2003年06月21日 (土) 23時38分 |
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