No.315 未熟神経幹細胞脳に初移植。 |
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静岡新聞の記事です。 最近良く新聞を読む様になりました。笑
未熟神経幹細胞脳に初移植へ 米当局承認 胎児利用、日本人が開発
死亡した胎児の脳から取り出した神経のもとになる幹細胞を、病気の子供の脳に移植する臨床試験の実施を、米食品医薬品局(FDA)が31日までに了承した。未熟な神経幹細胞を移植をFDAが認めたのは初という。
幹細胞の分離・精製は米バイオ企業ステムセルズ社(カリフォルニア州)の内田信子副社長が中心となって手がけた。移植は米スタンフォード大で年内にも行われる見通し。
試験に参加するのは特定の酵素が作れないため脳に不要物が蓄積し、多くが十代までに死亡する神経系セロイドリポフスチン症の患者数人。動物実験では効果があったが、今回は人での安全性確認が主目的だ。
神経幹細胞は、あらゆる細胞に成長できる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と違い、役割がある程度しぼられた体性幹細胞の一つ。胎児のものは増殖能力が高いとされる。他人の細胞なので移植には免疫抑制剤が必要だが「未熟なまま移植してもがん化の心配がないなどES細胞にはない利点がある」(内田さん)という。
私の意見。 ES細胞よりも分化の進んだ神経幹細胞を脳に移植する治療です。動物実験では効果を上げている様ですから、これが実際に臨床応用可能かどうかを調べることになります。セロイドリポフスチン症の患者に対する治療に限られる様ですが、今後こういった治療も選択肢の一つとなるのでしょうか? 日本人が開発したというのがとってもすばらしいことですね。成功してくれることを祈ります。
2006年02月02日 (木) 09時38分
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