グッキーのお勉強
何か記念に書いてください!
[79] 題名:退廃的 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月27日 (金) 10時18分
○酒と博打に明け暮れる退廃的な生活がつづく。
×酒と博打に明け暮れる退嬰的な生活がつづく。
「退廃的」とは、人の心が荒れて道徳や健全さが失われたさまをいう。
「退嬰的」とは、今までのことを受けつぐだけで、進んで新しいことを
する積極性や意気ごみのないさまをいう。酒と博打に明け暮れる不健全な
生活をいっているので、「退嬰的」は誤り。
〔番外編〕その303 「小豆島の方言集」より
ほとびる=ふやける
お粥がほとびるからはよう食べ
[78] 題名:太鼓判を押す 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月26日 (木) 09時54分
○入選確実と太鼓判を押された絵。
×入選確実と烙印を押された絵。
「太鼓判」とは、大きな判の意。転じて、間違いないという保証をいう言葉。
「太鼓判を押す」は、絶対確実だと保証するという意味で、どちらかというと、
よい意味で使われる。一方、×の例文にある「烙印」は、もと刑罰の一種で、
鉄や銅でつくった焼き印。「烙印を押される」は、消すことのできない汚名を
つけられる意で、悪いことに使われる。「入選確実」なら喜ばしいことだから、
こういう言い方はない。
〔番外編〕その302 「小豆島の方言集」より
ほっこりせん=十分満足しない
その考えはほっこりせんなあ
[77] 題名:第一人者 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月25日 (水) 13時18分
○医学界の第一人者として君臨する。
×医学界の一人者として君臨する。
「第一人者」とは、ある社会・分野でもっとも優れた人をいう。「第」の
一字を省略すると、「一人者」を「ひとりもの」と誤って読まれる恐れがあり、意味が全然異なる。
(参考)「ひとりもの」は正しくは「独り者」と書く。
〔番外編〕その301 「小豆島の方言集」より
ぼっこ=非常に、大変
ぼっこうまいまんじゅうや
[76] 題名:袖にする 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月24日 (火) 09時10分
○彼女に袖にされた腹いせに、弟に八つ当たりした。
×彼女に袖を振られた腹いせに、弟に八つ当たりした。
「袖にする」は、今までの関係を絶って、冷淡にする、すげなくする意。
着物の袖のように付属として扱うからとか、袖を振って追いはらうからとかいわれる。
その受け身形の「袖にされる」は、冷淡にされる、ないがしろにされることである。
一方、「袖を振る」は、袖を振ってひらひらさせることから、別れを惜しんだり、
合図をしたりするしぐさのことであり、×の例文は言葉を取り違えている。
〔番外編〕その300 「小豆島の方言集」より
ほだ=足
畑を荒らしていたらほだへしおるぞ
[75] 題名:そっぽを向く 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月23日 (月) 09時55分
○住民にそっぽを向かれた。
×住民にそっぽを向けられた。
「そっぽ」は「外方」と表記し、「そっぽう」のつづまった語。よそのほう、ほかの意。
「そっぽを向く」は、知らん顔をする、無視する意。また、協調しない態度を
とることもいう。「そっぽを見る、横を向く」ともいえる。×の例文のように、
そっぽ(よその方向)を「向けられた」というのはおかしい。「背をむける(そむく)」との混同による間違いであろう。
〔番外編〕その299 「小豆島の方言集」より
ぼくしょ=@不格好A素朴な、朴訥な
ぼくしょげな男だ
[74] 題名:前門の虎、後門の狼 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月22日 (日) 13時39分
○前門の虎、後門の狼で、にっちもさっちもいかない。
×前門の狼、後門の虎で、にっちもさっちもいかない。
前門で虎を防いでいると、後門から狼が進入してくる。一つの災難を逃れたと
思ったら、新たな別の災難が降りかかってくることのたとえ。「一難去ってまた一難」
と同じような意味である。同じ災難だから、どちらが虎でどちらが狼でもいい
ようなものだが、これは中国の『評史』にある「前門に虎を拒(ふせ)ぎ後門に
狼を進む」からの言葉なので、前門が虎、後門が狼でなければならない。
〔番外編〕その298 「小豆島の方言集」より
ほいない=淋しい、わびしい
じいさんが亡くなってほいない
[73] 題名:背に腹はかえられない 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月21日 (土) 09時58分
○背に腹はかえられず、先祖伝来の土地を手放した。
×背を腹にかえられず、先祖伝来の土地を手放した。
さしせまったことのためには、他を犠牲にすることなどかまってはいられない
ことを「背に腹はかえられない」という。「背より腹」ともいい、腹のほうが
背よりも大切ということなので、「背に腹は」でなければならない。
〔番外編〕その297 「小豆島の方言集」より
ほー=りくつ
そんなほーがあるか
[72] 題名:接戦 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月20日 (金) 14時43分
○接戦を演じる。
△デッドヒートを演じる。
英語「デッドヒートdeadheat」の本来の意味は、競泳・競走・競馬などで、
同時にゴールし勝敗が決められないこと。大接戦を演じた結果が「デッドヒート
(引き分け)」である。しかし、日本では「デッドヒート」を「優劣をつけにくい
ほどの激しいせり合い」の意ととらえて、「デッドヒートを演じる」がよく
使われている。本来は「接戦を演じる」が正しい。
〔番外編〕その296 「小豆島の方言集」より
へんぐりまんぐり=曲がりくねった
この道はへんぐりまんぐりしとる
[71] 題名:赤貧洗うが如し 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月19日 (木) 09時38分
○赤貧洗うが如き一生を送る。
×清貧洗うが如き一生を送る。
「赤貧」は、ひどく貧しく、何一つ所有物のないさまをいう。「赤」は、はだかのまま、
何もないこと。「清貧」は、貧しくても、富を求めず心や行いが正しく清らかなことで、
「清貧に甘んじる」「清貧に安んじる」などと使う。全部洗い流したように何もない意
だから、「赤貧洗うが如き一生を送る」が正しい。
〔番外編〕その295 「小豆島の方言集」より
へんがない=面白みがない、変化がない
この絵はへんがない
[70] 題名:青雲の志 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2002年12月18日 (水) 09時31分
○青雲の志を抱いて上京する。
×青嵐の志を抱いて上京する。
「青雲」は雲の上の青い空の意で、高い地位のたとえに用いられる。つまり
「青雲の志」とは、立身出世しようとする功名心をいう。これに対し、「青嵐」は
「あおあらし」とも読み、青葉を吹き渡る風をいう。「青嵐の志」という言葉はない。
〔番外編〕その294 「小豆島の方言集」より
へらこい=ずるい
あいつへらこい奴じゃ