グッキーのお勉強
何か記念に書いてください!
[119] 題名:腹の皮がよじれる 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年02月07日 (金) 10時02分
○あまりにもおかしくて腹の皮がよじれた。
×あまりにもおかしくて腸(はらわた)がよじれた。
おかしさをがまんできずに大笑いするのが、「腹の皮がよじれる」であり、
「腹をよじる」ともいう。反対に、悲しみに堪えられないさまを形容する
のは、「腸がちぎれる」「腸を断つ」である。反対の意味をもつ二つの言葉が
混同した「腸がよじれる」は、悲しいのかおかしいのか意味不明で、こんな
言葉はない。
〔番外編〕その343 「小豆島の方言集」より
やおい=やわらかい
このかきもちはやおすぎてまだ切れん
[118] 題名:腹に据えかねる 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年02月06日 (木) 10時05分
○無神経な彼のやり方は腹に据えかねる。
×無神経な彼のやり方は肝に据えかねる。
「腹に据えかねる」は、からだの一部を使った慣用句の一つで、
「怒りを押さえることができない。もうがまんしきれない」という
ことのたとえ。「肝」は肝臓だが、勇気・気力・度胸など精神力の
宿る所の意もある。「肝が据わる(度胸があって、めったなことでは
動揺しない)」という言い方はあるが、「肝に据えかねる」はない。
〔番外編〕その342 「小豆島の方言集」より
もんず、もんる=戻る
はよもんれよ
[117] 題名: 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年02月05日 (水) 05時48分
鼻もひっかけない
○彼のことなど鼻もひっかけない。
×彼のことなど鼻にもかけない。
「鼻もひっかけない」の「鼻」は正しくは「洟」と書き、鼻水のこと。
「洟もひっかけない」は、鼻水をかける気もしないということから、
まったく相手にしない、無視する意の慣用句。「なんの取り柄もないわたし
のことなんか、あの人は洟もひっかけないわよ」などと使う。「鼻にかける」は、
自慢する、得意がるという意で、「彼はいつも自分が高学歴なのを鼻にかけて
いる」などと使う。否定形の「鼻にかけない」はあるが、「鼻にもかけない」
とはいわない。
〔番外編〕その341 「小豆島の方言集」より
もぶれつく=@まといつくA一杯くっつく
@幼児が先生にもぶれついとる
A枝に実がもぶれついとる
[116] 題名:話の腰を折る 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年02月04日 (火) 09時23分
○人の話の腰を折る。
×人の話の端を折る。
「腰を折る」は、ここでは、中途で妨げる、勢いをくじくという意で
使われ、「話の腰を折る」は、口をはさんで相手の話をさえぎるという
意である。「端」は、物事の中心でない部分のこと。「話を端折(はしょ)る
(重要でない話を省いて短くする)」「言葉の端をとらえる(ちょっとした言葉を
とらえる、言葉じりをつかむ)」などの言い方はあるが、「話の端を折る」とは
いわない。
〔番外編〕その340 「小豆島の方言集」より
もてん=辛抱出来ない
暑うてもてんわ
[115] 題名:歯止めをかける 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年02月03日 (月) 13時18分
○物価上昇に歯止めをかける。
×物価上昇に足止めをかける。
「歯止め」は、車輪や歯車などが勝手に回転しないように、その接触面に
置くもの。また、物事の変化・進行を止める手段や方法についてもいう。
「足止め」は、外出や通行を禁止すること。例文は、物価の上昇という悪い
事例にブレーキをかけるという意味なので、「歯止めをかける」が正しい。
「足止めをかける」では、意味が通じない。
〔番外編〕その339 「小豆島の方言集」より
・・・もって=・・・しながら
歩きもって食うな
[114] 題名:馬耳東風 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年02月01日 (土) 07時53分
○彼女には、いくらいっても馬耳東風だ。
×彼女には、いくらいっても風馬牛だ。
「東風」は春風のこと。人間にはとても心地よく春風が吹いても、馬の耳には
何も感じないということから、「馬耳東風」は、人の意見や批評を心にとめず
聞き流すこと、また、何をいっても反応のないことをいう。「風馬牛」は、自分とは
関係のないこと。また、関係がないとして無関心な態度をとることをいう。×の例文は、
人のいうことを聞き流して気にとめないことを表す「馬耳東風」を「風馬牛」と
取り違えた誤り。
(参考)「風馬牛」は「風する馬牛も相及ばず」の略で『春秋左氏伝』から。
さかりのついた馬や牛は相手を求めて互いに呼びあうが、それも
できないほど遠く離れていることが原義。「馬耳東風」は、唐の
詩人李白の詩から。「東風馬耳を射る」の略である。
〔番外編〕その338 「小豆島の方言集」より
もっさり=無口、ぶっきらぼう
あの人はもっさりしとる
[113] 題名:吐き捨てるようにいう 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年01月31日 (金) 13時05分
○彼は、「もう知らないからな」と吐き捨てるようにいって、部屋を出て行った。
△彼は、「もう知らないからな」と吐き捨てて、部屋を出て行った。
「吐き捨てる」は、ガムなどを口から出して捨てる意だが、思っていることを
乱暴に口から出す意もある。このときは、ふつう「吐き捨てるようにいった」
というように、○の例文のような使い方をする。ただし、△の例文のような
「吐き捨てた」という表現も許容されている。
〔番外編〕その337 「小豆島の方言集」より
もちゃそび=おもちゃ
孫をもちゃそびにしとる
[112] 題名:掃いて捨てるほど 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年01月30日 (木) 09時52分
○歌手志望者は掃いて捨てるほどいる。
×歌手志望者は掃いても捨てられないほどいる。
「掃いて捨てるほど」は、あり余るほどたくさんあること。きわめて多い
さまをいう慣用句である。掃き集めて捨てるほどある、ありふれたものに
ついていう。「掃いても捨てられないほど」という言い方はない。
〔番外編〕その336 「小豆島の方言集」より
もちにつく=もてあます
もちについて困っとる
[111] 題名:のべつ幕なし 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年01月29日 (水) 10時16分
○のべつ幕なしにしゃべる
×のべつ暇なしにしゃべる
「のべつ」は副詞で、絶え間なくつづくようす。ひっきりなしの意。
「のべつ幕なし」は、芝居で幕を下ろさず、ずっと演じつづける意から、
「休む暇もなく」という意味の慣用句である。意味につられて言葉を取り違えた
「のべつ暇なし」は誤り。
〔番外編〕その335 「小豆島の方言集」より
もげる=音階が狂う
お前の歌はもげとる
[110] 題名:寝ぼけ眼(まなこ) 名前:グッキー MAIL URL 投稿日:2003年01月28日 (火) 08時09分
○寝ぼけ眼をこする。
×眠け眼をこする。
「寝ぼけ」は、「寝惚け」と書く。よく目がさめていないぼんやりした
状態をいい、その目を「寝ぼけ眼」という。一方、「眠け」は「眠気」
と書き、「眠けがさす」「眠けを催す」「眠けざまし」などとはいうが、
「眠け眼をこする」とはいわない。
〔番外編〕その334 「小豆島の方言集」より
もくる=@懸命に走るA転がす
@もくらして逃げた
もくれ もくれ!『徒競走の声援』
A坂の上からもくらした