ここ３〜４年に掛けて、建築基準法の【平成の大改正】ということが行われてきた。最近の事件によって【建築基準法】と言う言葉を耳にする事も多くなったと思う。

まあ、大変難解な法律で、私のように若い時から脳梗塞気味の人間にとっては、そのままではほとんど読解不可能である。

最近は、基準法並びに関連法規、と　基準法関連告示編の二冊に分冊されているのが多いようだ。
法規関係本でで背厚が約５cmくらい。
告示編はたまにパラパラめくればいいわけでそのままでよい。
法規編は、めいっぱい使うのは建築基準法と、同施行例。それと関連法規が一緒につづられている。

私は、自分用の【建築基準法】として、まずこの法規編を、上記の基準法＋施行例、と 関連連法規部分とを二分冊にする。
主に使うのは、基準法＋施行例。
分冊すると約２.５cmくらいになる。

さて、この法規編
とても難解、どうしたらこんなに読みにくくなるんだろう、きっとその為に腐心して作り上げているんだろうとしか思えない。
主語が入ったと思うと、延々例外事項の連続、述語が何処へ行ったか解らないなど序の口。
例外規定の又例外規定、最後にその又ひっくり返しなど日常茶飯事。

前述のように、若い頃から脳梗塞気味の私にはとても理解できるものではない。

そこで、マーカーによる色分けが始まるわけである。
主語、述語：オレンジ
目的語？(幾通りもの用語が羅列される)：ピンク
途中の例外規定：ブルー
例外規定中の例外規定：紫
その他特記：緑
その他突発事項：赤

まっ賑やかに色分けされる。ただこうやっておくと、とにかく主語述語が一目瞭然、例外はとにかく置いておいて、主旨やなに！？　が非常に良く解る。

特定行政庁とやり合う時でも、基準法参照しながらでも、本題を忘れずに済む。

但し、この色分けがちっとやさっとで出来るものではない。
まっ仕事のない時集中してやっても１ヶ月では終わらない。
数年に一度だが、とにかく全部もう一回理解し直しながらやるわけである。
色分けの他に必要な表や、通達などを所々に貼り付けたりで、とにかくその一冊在れば、【とりあえず】【必要最小限の掌握】が出来るように作り上げる。

これを片手に特定行政庁辺りとやり合うと、相手もかなりびびる。

でもこれが、とっても難儀だ。
前回は東京にいた頃のままのものを引きずっていた。
ちょうど１２年目だ。
勿論最新の基準法は都度購入して、必要箇所はそれに依っていましたよ。
ただ、【完全版rsa基準法】の更新が１２年ぶりと言う事。

大改正の後だ、やらねばならぬとは思いながら２〜３年

久し振りに詳細に見ていくと、変わった！変わった！
１７年版で始めたのだが、もう変わっている！！！
急遽、本年版を買いに行ってやり直し。


少し専門的になるが、【確認の特例】と言うものがある。
解りやすくするために
５００�u以下の木造の住宅は、【建築士が関わったもの】に関しては、多くの事項が、【確認時の審査対象】から外されている。
審査対象にはしないけれど、設計そのものに於いては、建築士は、あらゆる箇所で、当然【基準法遵守】をしなければならない。

まっ、暗黙の了解で、審査対象にならないんだから　・　・　・　と言う事は完全否定はできない。

姉歯の問題以来、建築士の【基準法遵守】が厳しく言われ
法律違反なのかどうかぎりぎりの線でも厳しく指弾されているのも事実
話はちょっとそれて、特例問題ではないが
私は、法規ぎりぎりの設計は数多くやってきた。当然の事と思っている。
何を脱法と呼ぶかは定かではないが、私は、脱法は、あくまで【違法に非ず】と信じている。
ちょっとはずれた。

そもそも、罰則のない法律が、履行されなくても、だれも刑を受けるわけではないのだが、そこはなにしおう【納得治国家】。【社会的責任】を厳しく問われる。
問われるだけなら受けは立つが

おいらはっきり言って、今、【一級建築士】の資格剥奪されたら、多分、二度と取れないんじゃ無かろうか？

そんなわけで、以前は、かなり　・　・　・
大きな声では言えないが、
【抜け道】的に受け止めていた事も否定できない。
そこで今回【建築確認の特例】を、今一度厳しく検証しようと思ったわけだ。

ただ！
どうするんだい？？？

住宅に排煙がいるんだ(専門的な事は別として)、200�u以上の住宅には排煙設備がいるんだ！
天井から８０cm以内のところに、部屋の面積の1/50以上の開口がいるんです。
和室でなんか取れるわけがない

筋違の計算もいります。

新築なら何とかやりくりも出来ようものを、
増改築の時どうします？？？

ほんの数坪の増改築であっても、既存部分に全部遡及するんです。
でも、500�u以下なら、確認申請上は審査対象外、但し、建築士の責任に於いてクリアーさせておかなければならない。

数坪の増改築で耐震補強全部なんか出来ない事がほとんどですよ、
そんな事考えて、予算の事も当然！、増改築考える人など希少じゃないか知らん？

どうすればいいの？
私は責任は負えない。
審査無いから、耐震強度有った事にしとくか？

これは明らかに【耐震偽装】ですな。
書類捏造する訳じゃないから【偽装】ではないか？　【違反】か

まだそこまで読み切れていないが、解説本に、【既存不適格建築物に関する規制の合理化】等という文字がちらちら見えているので、読み進む内に、とりあえずの免責事項が出てくればいいが

【耐震補強促進法】と矛盾も生じてくるだろうしなぁ


いずれにしても、審査対象外のものまで全て【建築士に責任有り】と言われたら
私は、【増改築】はお受けする事が出来ない。

まっ、そ・れ・な・り　にはやらざるを得ないだろうけど


今日、色々相談に行った民間検査機関の担当者が
姉歯の問題が出る前も、出た後も、特例に関して等、建築士の責任は少しも変わりませんよねぇ
建築士たる者、施主を説得して【耐震化】させるべきですよ

だと、こんのやろう
こっちが、出来るだけ遵法になるように、建前でなく、はらわって話しているのに。どうせ役人上がりだ。




話は突然、全く変わるが、まっ、【法律関連】第二主題

日本は【立憲君主国】ですよね
アメリカのように【共和国】ではないですね。

【民主国家】とまでは行かないにしても【民主【主義】国家】又は【民主標榜国家】【民主過程国家】ではありますね。

色々矛盾はいっぱいあるけれど、それなりになかなかの国家ではある。
日本人は自国を悪く言うのが好きなようだが、それほど【悪い国】ではないだろう。

でも、真の【民主国家】迄には道は遠い

立憲君主国の代表がイギリス
国王・女王は君臨すれども統治せず

日本は、統治もしないし君臨もしないが、国民統合の象徴

そろそろ【立憲君主国家】そのものの【民主化】が必要ではないか

数世紀から十数世紀前のような話題が口はばかりもなく論ぜられ始めた。

【あらせられます】迄出てきた、流石に【ありゃしゃります】ではなかったが

日本国民の【全ての人】が【例外なく】【基本的人権】【法の下の平等】を享受出来る国家制度、法律制度にしていくべきではないだろうか？
日本には、数十人？　日本国憲法で保障された【基本的人権】の無い人たちが存在する。

余計な話だった

こんなのを、越中○○ドシレスと呼ぶでしょうか。
主語述語の問題は同じ悩みです。
そもそも全部理解しようなどと、大それたことは
考えておりません。
又は、もしくは、及び、ならびに　
このせいで、本当の脳梗塞をわずらいました。
回復に向かうため、色分けを期待してます。
送ってもらって、カラーコピーをたくらんでいます。

増改築の問題は、もめています。
特に以前の図面のない物件の扱いが、まだ試行錯誤のようで
半分おどしでおろした物件も有りますが、完了が受けれなくて
監理をはずしたりしたのも有ります。
こういう物件は、耐震診断の必要有りと指導しているみたいです。
後付けのホールダウンの同等品なども有るという噂は聞いていますが
効果のほどは定かでなくて

どちらにせよ、こういう物件の扱い方、まとめなくてはと思っています。

giriさんがおっしゃるように増改築、それも学校、工場等の一敷地に多くの構造、建設年次の異なる建物がひしめきあってる場合は整理するのが大変ですね。
法令集は全てが揃っているわけではないので、夫々の建物建設時の法令に当らなければならないこともあって、僕の場合は幸い建築学会の図書館が近いので、そこに行けば全ての改正時ごとの法令集があるので助かりますが、それもままならぬ場合はたいへんでしょうね。恐ろしく古いのがあったりして。

最新法令文はNETでテキストは入手できるので、それをリッチテキストで色分けする方法もありますね。そうしていただけると、ファイルの送信だけでrsaさんの労作が手に入るので万万歳ですが・・・

giriさんこんにちわ

giriさんには是非ともレス付けていただきたかった。最初にご相談に伺おうかと思ったのですが、
又、【手間のかかる人】と言われるといけないので(;^_^A アセアセ


参考本はあくまで行政寄り。本気で戦うにはやはり文理解釈を完全にしておかないと上手くありません。

色分け本、参照表や通達なども差し込んで、あくまで解説書ではなくて、基準法の、より読み取りやすい本、と言う事で出版出来ないかなと思った事がありましたが、
なんと言っても売れ筋が、建築士試験でしょうから、場内持ち込みは無理で
売れないかなぁと思い、印税生活は諦めました。

＞送ってもらって、カラーコピーをたくらんでいます。

ははは、いかにもgiriさんらしいですね。


おっ、理科さんが入っている

なるほど、時代考証もしなきゃならんのだ。
でも考証しても最後は現行法規どうりに補強しないと通らないのでしょう？
でもそう言うところは、予算が出ますよね。

住宅程度では、増改築に、【耐震補強を絡ませて実施しよう】と言う気持ちが希薄でしょう。勿論予算もないだろうし。出来ないなら増築諦めようか　・　・　・

特例設けずに、何が何でも【確認通りません】と言うなら、施主を動かす端緒にもなるけど、

確認時は審査されませんが、これをやると、【建築士たる私の首が飛びますから出来ません】と言うのが何ともはや、こまったもんです。

で違反状態になりますから、【増改築は出来ません】とぴしゃりとやってしまうのもいかがなものかと？



＞リッチテキストで色分けする方法
ってどんな方法なんですか？
デジタル的に、表や通達など挿入出来るならねぇ、それにこしたこたぁない

テクニック聞いてから配布禁止にしたりして


いずれにしても、増改築等で【違反状態】になってしまうのは、極めて遺憾ですね。

それに手を貸す建築士　では、社会的にはどんどん信用は落とすは
断れば、個別の施主からは、【何も出来ない建築士】とのレッテルを貼られるだろうし。
下手をすれば首が飛ぶし

まっ、増改にかかわらず、耐震補強が必要との啓蒙は、【建築士の役割】ではありませんね。

【既存不適格建築物に関する規制の合理化】この辺を早めに読み進んでみよう。良い方の【合理化】だといいのだけれど

１階RCもしくは鉄骨造、
２階のみ、又は２階、３階木造の場合は



通知

前省略

新潟県の場合去年まで、高床式住宅が認められる特別豪雪地帯及びその隣接地帯とその他の地域に於ける建築物の構造形態の違い等の理由から、告示等によって義務づけられている許容応力度計算や場合によって必要とされる層間変形角・剛心率・偏芯率等の構造計算を行っていない場合でも、一定の安全性が確保されているものとしてこれまで確認審査においても取り扱ってきましたが、今後はこれらの許容応力度計算等の計算を求めるものです。


↑の文書は平成１６年７月１日 付けで新潟県土木部都市局住宅課長から指定確認審査機関宛に送られたものです。

これっぽっちの文書さえも、回りくどいのだが、要するに
構造計算が要求されるもの
基準法
第２０条第二号イ
第６条１項第二号又は第三号に掲げる建物

即ち
第６条第１項第三号
木造以外の建築物で２以上の階を有し、又は延べ面積が２００�uを越えるもの

に該当し、即ち↑は【２階以上を有し、その全部が木造でないわけだから】

全て許容応力度計算が必要になると言う事です。

marusanの所も大変になる
なまんだぶΩ＼ζ゜）ﾁ〜ﾝ　
　

下RCで上木造なんて、ひっかかるでしょうね。
RCを柔らかく作る方法はどうすんだ
下S造なら、ﾋﾟﾝ柱脚にして揺らす、しかし揺らしすぎると
層間変形にひっかかるし。
以前はスパン6ｍ以内にして、一次設計で逃げてましたが
最近の指導がどうなってるのか、地方で違うのも悩みの種です。

2-3日前、プレカット工場から、木造の構造計算出来ませんかと
電話が有りまして。2階でも、サービスの一環として
やりたいみたいですね。
常時荷重のチエックはプレカットのソフトで打ち出すみたいですが

準備期間を少しもらって研究したいと思ってますが。

私はね
【住宅】の【採光】は昆虫する
適法状態か？違反状態かは　・　・　・　？
とにかくチェックなんかし○い！

私は窓のない部屋をオーディオルームにしたい！
が通らないのはおかしい！　と思う。

立法時の状況等色々ある事は理解しているが、整合性のないものは廃棄する方が先だ！
避難安全面にかかわる事ではないし

ただ１８０°考え方を変えれば、【悪法も法なり】　法改正までは遵守すべきだ。　の方が公序良俗に反しない。 しかし社会正義に反する。


この記事見て、処分するというなら
へいへいごめんなさい、もうしません。と謝る。

処分って何処がするんだっけ(;^_^A アセアセ


住宅の排煙
住宅で火災が起きて、【おい！みんな！排煙窓開けてから避難しろよ】なんて叫ぶ親爺が何処にいる！！！？？？

これは、採光問題よりも、安全・避難 にかかわる事なので、私が無視しているかどうかは、明らかにしない。

一級建築士たるrsa個人としては、無意味だ！！！



PS．断定的に書かない方が良いという、忠告の電話が入った^^;
一部【○】でぼかしました(;^_^A アセアセ

は【告示】1790号に依って定められている【特定建築物】であり、

その計算方法は、同1790号、並びに【告示】1791号に依って定められているわけですから

地方が介入する余地はないと思いますが？

最近出してないのですが、6ｍ以内なら問題ないでしょう
実は昨日の、柱芯を寄せる方法は2階の壁芯6370を
１階の柱芯を6ｍ以内にしたい為に考えた方法で
苦肉の策です。

標準せん断力係数が0.3となりますが
上の木造の荷重は知れているので、たいした問題でも
なく、この方法が一番トラブルも無く楽でした。

それと、増改築で確認の特例の欄にチエックを入れていて
任せられているのに、耐震の診断を提出するのも変な話と思ってます。
これは採光の計算式など不要と同じ考えですが