| ■ 気分転換(*^_^*) しっとりと元気で行こう(*^_^*) rsa |
■ 返信 |
落葉松 北原白秋
からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。
からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道はつづけり。
からまつの林の奥も、
わが通る道はありけり。
霧雨のかかる道なり。
山風のかよふ道なり。
からまつの林の道は、
われのみか、ひともかよひぬ。
ほそぼそと通ふ道なり。
さびさびといそぐ道なり。
からまつの林を過ぎて、
ゆへしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり、
からまつとささやきにけり。
からまつの林を出でて、
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
からまつのまたそのうへに。
からまつの林の雨は
さびしいけどいよいよしづけし
かんこ鳥鳴けるのみなる。
からまつの濡るるのみなる。
世の中よ、あはれなりけり。
常なれどうれしかりけり。
山川に山がはの音、
からまつにからまつのかぜ。
|
| [7513]2006年08月04日 (金) 09時35分 |
| ■ それぞれの・・・ 理科捨 |
■ 返信 |
からまつ・・・と口ずさみながら 人はそれぞれの「からまつ」を思い浮かべるのでしょうね。
「過ぎ行く日々」かもしれないし・・・ 苦労しながらも格闘した「何か」かもしれない
最後の2節
山川に山がはの音、 からまつにからまつのかぜ。
で主観が薄れ行くのが印象的です。
僕の「からまつ」は何処に?
|
| [7518]2006年08月04日 (金) 13時58分 |
| ■ 6749 rsa |
■ 返信 |
理科さん こんにちわ
ちょっと からまついろ(私には緑の落葉松ではなく、晩秋の【枯れる針葉樹】としての【いろ】が【からまつのいろ】として印象深いです) で書き写してみました。
理科ちゃんの【からまつ】ははるか彼方、No6749 に鎮座しておられます。
|
| [7519]2006年08月04日 (金) 14時16分 |