行路難　三首　 李白 □ 行路難こうろなん


其一　

金樽清酒斗十千 □□□ 金樽(きんそん)の清酒(せいしゅ)斗(と)十千(じゅっせん)

玉盤珍羞直万銭 □□□ 玉盤(ぎょくばん)の珍羞(ちんしゅう)直(あたい)万銭(ばんせん)

停盃投筋不能食 □□□ 盃(さかずき)を停(とど)め　筋(はし)を投(とう)じて食(く)らう能(あた)わ不(ず)

抜剣四顧心茫然 □□□ 剣(けん)を抜(ぬ)き四顧(しこ)して心(こころ)茫然(ぼうぜん)

欲渡黄河氷塞川 □□□ 黄河(こうが)を渡(わた)らんと欲(ほ)っすれば氷(こおり)川(かわ)を塞(ふさ)ぎ

将登太行雪暗天 □□□ 将(まさ)に太行(たいこう)に登(のぼ)らんとすれば雪(ゆき)天(てん)を暗(くら)くす

閑来垂釣坐渓上 □□□ 閑来(かんらい)釣(ちょう)を垂(た)れて渓上(けいじょう)に坐(ざ)し

勿復乗舟夢日辺 □□□ 勿(たちま)ち復(ま)た舟(ふね)に乗(の)って日辺(にっぺん)を夢(ゆめ)む

行路難 □□□□□□□ 行路(こうろ)難(かた)し　

行路難 □□□□□□□ 行路(こうろ)難(かた)し　

岐路多 □□□□□□□ 岐路(きろ)多(おお)し

今安在 □□□□□□□ 今(いま)安(いずく)にか在(あ)る

長風破浪会有時 □□□ 長風(ちょうふう)浪(なみ)を破(やぶ)る会(かなら)ず時(とき)有(あ)り

直挂雲帆済滄海 □□□ 直(ただ)ちに雲帆(うんぱん)を挂(か)けて滄海(そうかい)を済(わた)らん




黄金の樽酒に満たされた清酒は一斗が一万銭

玉の盤(おおざら)に並べられた山海の珍味もまた一万銭の豪華なもの

しかし私は盃をとどめ箸を置いたまま料理にも手をつけられず

剣を抜き廻りを見渡して呆然としている

私が黄河を渡ろうとすれば氷が張って川を塞ぎ

私が太行山に登ろうとすれば雪が降って空を暗くする

障害だらけの現実を見限りのどかに釣り糸を垂れて谷川のほとりに座ってみても

心中いつしかまた船を漕ぎ出して太陽の方角遙か彼方の花の都長安へ出かけることを夢見てしまうのだ

ああ我が人生行路は苦しい

まことに苦しい

行く手は迷路の如く分かれて我が前に立ちはだかる

我が目標我が理想はいったい何処にあるのか

しかし彼方より吹き寄せる風に乗り荒波を蹴立てて突進するそう言う時は必ず来る

その時こそ私は高い帆をかかげ敢然と大海原を渡ってゆこう

最初の八句は七言律詩の定型ですね。
そのあとの六句で自ら築いた型を崩してしまう。
これが詩の世界と言わずしてチョメチョメ。

元来五言とか七言、絶句とか律詩の定型は李白らが古詩にのっとり整理し広めたもので、その張本人がこうして出来たそばから崩していく・・・そうすることで心情を強く吐露するのは・・・これぞポエムなんでしょうね。

今日の教訓：人間は矛盾を食べて生きている。

には、【漢詩】を挙げるのが一番？　(^O^)(^O^)(^O^)

【今日の教訓】いいですねぇ(*^_^*)　　＞今日の教訓：人間は矛盾を食べて生きている。

矛盾だ！矛盾だ！　としかめっ面もまた良し！
矛盾を食べて生きている！　（￣ー￣）ニヤリッ　としてみるのもまた良し！

しかし、理科ちゃんの人間性の大きさが表れる今日の教訓ですね。
↑
【今日の午後一のヨ〜イショ】(^O^)(^O^)(^O^)


【行路難　三首】
其の一はヒットするんですが、其の二、其の三、が出てこない。
まっ、NHKライブラリー【李白１００専】には載っているんで、書き写しは出来るんですけどね。
著者の　石川忠久　さんの解意がね、ちょっと甘いと感じてしまうんですよ。
参考にして自分で訳せば良いんですがね、なかなか文才が無くて(/_;)シクシク

漢詩は、なにかこう、意訳を入れないで、ずばっと直訳　みたいなのが気持ちいいです。

解意は、解らない言葉もあるので一度は目は通したいのですが、あとはね、無い方が源詩がより鮮明になってきますね。
ただ此処にこうしてUPするにはやはり無しというわけにもいかないでしょう？


【定型】に押し込むことが出来ないなら、イレギュラーで【不定型】にしてしまえば、それはそれで良いのかなと
There is no rule but has some exceptions.

なにがなんでも【定型】に押し込むもまた良し。そこからも又何か生まれてきそうな気はします。


おうっ、今日も真面目だ(*^_^*)

最近少し真面目すぎると思っています（￣＾￣）えへん　(^O^)(^O^)(^O^)


PS.
それにしても【るび】は疲れます。ご覧になっていて如何ですか？
ルビの効果って有りますか？

其二


大道如青天 □□□□□ 大道（たいどう）は青天（せいてん）の如（ごと）し

我獨不得出 □□□□□ 我（われ）獨（ひと）り出（い）づるを得（え）不（ず）

羞逐長安社中兒 □□□ 羞（は）ずらくは長安（ちょうあん）社中（しゃちゅう）の兒（じ）を逐（お）うて

赤雞白狗賭梨栗 □□□ 赤雞（せきけい）白狗（はくく）梨栗（りりつ）を賭（と）するを

彈劍作歌奏苦聲 □□□ 劍（けん）を彈（はじ）き歌（うた）を作（な）して苦聲（くせい）を奏（そう）し

曳裾王門不稱情 □□□ 裾（すそ）を王門（おうもん）に曳（ひ）きて情（じょう）に稱（かな）わ不（ず）

淮陰市井笑韓信 □□□ 淮陰（わいいん）の市井（しせい）韓信（かんしん）を笑（わら）い

漢朝公卿忌賈生 □□□ 漢朝（かんちょう）の公卿（こうけい）賈生（かせい）を忌（い）む

君不見昔時燕家重郭隗□君（きみ）見不（みず）や昔時（せきじ）燕家（えんか）郭隗（かくかい）を重（おも）んじ

擁慧折節無嫌猜 □□□ 慧（すい）を擁（よう）し節（せつ）を折（お）って嫌猜（けんさい）無（な）し

劇辛樂毅感恩分 □□□ 劇辛（げきしん）樂毅（がくき）恩分（おんぶん）に感（かん）じ

輸肝剖膽效英才 □□□ 肝（かん）を輸（いた）し膽（たん）を剖（さ）いて英才（えいさい）を效（いた）す

昭王白骨縈蔓草 □□□ 昭王（しょうおう）の白骨（はくこと）蔓草（まんそう）縈（まつ）わる

誰人更掃黄金臺 □□□ 誰人（たれびと）か更（さら）に掃（はら）わん黄金臺（おうごんだい）

行路難歸去來 □□□□ 行路難（こうろかた）し歸去來（かえりなんいざ）

其三
　

有耳莫洗穎川水 □□□

有口莫食首陽蕨 □□□

含光混世貴無名 □□□

何用孤高比雲月 □□□

吾觀自古賢達人 □□□

功成不退皆殞身 □□□

子胥既棄呉江上 □□□

屈原終投湘水濱 □□□

陸機雄才豈自保 □□□

李斯税駕苦不早 □□□

華亭鶴唳詎可聞 □□□

上蔡蒼鷹何足道 □□□

君不見呉中張翰稱達生□

秋風忽憶江東行 □□□

且樂生前一杯酒 □□□

何須身後千載名 □□□

【臨路歌】を載せたいんですが、まっ、これはおいらの寿命が定まった時用にとっておかなくては

この方のサイトがちょっと面白いかも。

但し、若い女の人のよう。漢文の先生かもね。
李清照ちゃんの 「聲聲慢」も、ああ、こんな感じか〜と・・

この方の詩人別りすと参照。
http://home.att.ne.jp/wave/ayumi/index.htm

NHKライブラリー持ってるのね。(＠_＠;)
あれは、朝早く放送していて、原語で読み上げてくれるので
とってもいい。　しかし、あまりにも朝はやいので・・・(ーー;)


ん？
【臨路歌】？　　　　　　　　　　!!≡≡≡ヘ( ・・)ノ

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン　ここ知ってる

っていうか、意訳なんかあんまり載せたくない　ってことで　(^^ゞポリポリ


＞NHKライブラリー

ちゃうちゃう、それの【文庫本版】、そんな時間においらが起きてるわけ無いジャン(-_-;)


【臨路歌】　やっぱり誰にも相手にされないわなぁ〜

ルビがあると読み下し文を読むのには助かる。
でも、読み下し文を入れるなら、すべてルビ（ひらがな）に
した方が、読みやすいかも。

漢字だけでも何となく意味が通ずるところがあるけれど、
意味不明のところも沢山あることはあるし・・・

うん！
V-shan 的には、全部平仮名の読み下し文の方がわかりやすい。
わははのは！　(^○^)

ぽぽいの(・_・ )ノ" ゜ ポイッ

漢文・漢詩はとっちもむじゅかすい

珍文漢文・・・・なんちゃって(*￣ｍ￣)ノ


>しかし彼方より吹き寄せる風に乗り荒波を蹴立てて突進するそう言う時は必ず来る
>その時こそ私は高い帆をかかげ敢然と大海原を渡ってゆこう

こんな心境なのきゃな

ところが　前に進みたくとも逆行しちゃう船・・だってか(・・;)

でしょうか？
おいらもPlanningの最初、出始めるまで５分おき位に煙草を吸いに言ったり　・　・　・　
まぁ、終いの時期がどうなるかですが、時が来れば動き出しましますよ、しゃぁない(^_^)ヾ(^^ )ヨシヨシ


↑冴えてる！　９０点

−１０点分　うごかさなきゃ〜(-_-;)　動いていれば満点（￣ー￣）ニヤリッ

Ａ or Ｂ　正解はドッチじゃ！？？？

あ〜

べ〜

　　　　　↑　　　↑

　　　論理矛盾の船　(゜o゜)


あ！　べ〜の方は、有りなのかにゃ？？

論理矛盾の船

ピンクポーン

べ〜　＝　論理矛盾はしてないけど、Back だから OUT！