| ■ 女工哀史 rsa |
■ 返信 |
昨夕待ち合せの時間調整で、本屋へふらり。文庫本のコーナーへ。 老眼鏡掛けての本棚散策というのは危険なよ。なんせ上の方から下の方まで目を皿のようにして視なきゃぁいけないんで、鼻眼鏡というわけにはいかない。さほど高くもない鼻の一番上にぴしっと装着させないといけない。
ところがこれで、四五歩も歩こうものなら、床がぐ〜らぐ〜ら。
まっそれはさておいて、ふと【女工哀史】が目にとまった。 そういえば、題名だけは知っていたけど、読んでみたこともなかった。
手にとってパラパラとめくってみると、なんと! 小説じゃぁない! 何と言うんだろう? ノンフィクションとでも言うのかな? 文献というのだろうか?
私は、今の今まで【小説】だと思っていた。
明治・大正期の紡績工場に【勤める?】女工達の劣悪な労働環境、居住環境、賃金 等を資料としてまとめた物だ。
建築基準法に、【居室には採光を採らねばならない】と事細かな数式で規制されている。 私は、【大きなお世話だ】どうせ【女工哀史】の時代の劣悪環境を改善するために出来たようなものだろう、もうその使命は終えたはずだ、すべからく廃止すべきだ。 と思ってきた。
その辺の絡みもあったので、是非読んでみたいと思って直ぐ購入。 今日になってとりあえず、パラパラとめくってみた。
案の定 第八 労働者の住居及び食物 という部分があって
女工寄宿舎−それは一言にして「豚小屋」 と言う記述があった。
この本が出版されたのが大正14年
記述によると、これで随分改善されたのだ とのこと 明治にさかのぼるのだろうな、もっともっと劣悪だったのだろう
ところが、 第九 工場設備および作業状態 というところで 『繊維工場の関係上、【採光】は良く行届いて、特種作業部門を措いてはいかに大工場といえども晴天の日に薄暗いというようなことはない。 ・ ・ ・ 』
とあった。 紡績工場に於いては【採光】は重要な意味を持っており、比較的早くから採用されていたことには驚いた。 また、此処で作者が【採光】と言う文言を使っていることにも、すくなからずの驚きを憶えた。
まだほんの数頁パラパラとめくってみただけなので ・ ・ ・
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| [9992]2007年10月05日 (金) 16時14分 |
| ■ ルポルタージュ rsa |
■ 返信 |
なるほど
Wikipedia では
『女工哀史』(じょこうあいし)は、1925年(大正14年)、改造社より刊行された細井和喜蔵著のルポルタージュ。
とある。
概要
紡績工場で働く女性労働者(女工)たちの過酷な生活が克明に記録されている。またこれによって世に知られるようになった過酷な労働それ自体についてもこの語が用いられるようになった。
この女工たちをテーマに描かれたのが山本茂実の小説「あゝ野麦峠」である。これはベストセラーとなり、映画化もされた。
2006年現在においても、日本での「外国人研修生問題」 や中国での「iPod製造工場での過酷労働問題」などについて、「現代版・女工哀史」と形容されることがある。
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| [9993]2007年10月05日 (金) 16時35分 |
| ■ え・・・ 全滅1/2@のこりののこり |
■ 返信 |
細雪を読もうかな・・・
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| [9994]2007年10月05日 (金) 21時09分 |
| ■ はい rsa |
■ 返信 |
「こいさん、頼むわ。−」 鏡の中で、廊下からうしろへ這入って来た妙子を見ると、自分で襟を塗りかけていた刷毛を渡して、其方は見ずに、眼の前に映っている長橋袴姿の、抜き衣紋の顔を他人の顔のように見据えながら、「雪子ちゃん下で何してる」と、幸子はきいた。「悦ちゃんのピアノ見たげてるらしい」なるほど、階下で練習曲の音がしているのは、雪子が先に身支度をしてしまったところで悦子に掴まって、稽古を見てやっているのであろう。
残念ながら【青空文庫】にはまだない。
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| [9995]2007年10月05日 (金) 21時22分 |
| ■ 開店休業 全滅1/2@のこりののこり |
■ 返信 |
いえね・・・ 雪子と縁談話のある男が建築家で、 1937年(盧溝橋事件の年)に公布された「鉄鋼工作物築造許可規則」以来 仕事がなくなり設計事務所をたたんでぶらぶらしてて、 そんな男に妹はやれぬと義兄が反対するくだりがあるらしいので語JAL。
「今の日本はそう云う種類の建築屋さんなんぞの立って行けない時代にあって、此の状勢は今後三年や四年では解消しないであろうと思うが、その間はどうして凌いで行かれるか」
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| [9996]2007年10月05日 (金) 21時37分 |
| ■ へぇ〜 rsa |
■ 返信 |
そんなくだりがあるんですか
読んでみようかな〜 ・ ・ ・ これって、上中下3巻の長編なんですってね(-_-;)
もう限界か・な
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| [9997]2007年10月05日 (金) 21時50分 |
| ■ 発禁・鉄鋼工作物築造許可規則 rsa |
■ 返信 |
思想的な記述はほとんどないのに、軍によって発禁になったという。
時節に不適と言うことらしいが、
戦時体制の「鉄鋼工作物築造許可規則」を間接的に批判した みたいな捉え方もあるのかしらん?
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| [9998]2007年10月06日 (土) 11時28分 |
| ■ え! 全滅1/2@のこりののこり |
■ 返信 |
「鉄鋼工作物築造許可規則」が発禁になったのかと思った・・・
小説も時を経ると、当時の風俗や時代を読み取る一級の資料になると思っています。 意識的にそういう読み方をするのもおもちろい。
中公文庫で「阪神大水害」のくだりまでは読んだんで語JALが、頓挫しやした。中公文庫は挿絵が良かったんで買いやした。岩波のは挿絵がない。 挿絵も当時を読む「資料」にもなる。 批判眼も必要でしょうが・・・
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| [9999]2007年10月06日 (土) 12時13分 |
| ■ では rsa |
■ 返信 |
中公文庫 ということで
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| [10000]2007年10月06日 (土) 17時32分 |
| ■ 来年は・・ V-shan |
■ 返信 |
チュウ公の年です。 チュ〜、チュ〜
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| [10001]2007年10月06日 (土) 18時41分 |
| ■ & rsa |
■ 返信 |
And for you.
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| [10002]2007年10月06日 (土) 19時56分 |
| ■ Tea rsa |
■ 返信 |
One for you, one for me and one for the pot.
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| [10003]2007年10月06日 (土) 20時02分 |